めあかん自然塾シンポジウムVol1
『雌阿寒岳の自然と山麓に生きる野生動物』と題しまして
シンポジウムを開催致しました。
初めの講演者は環境省阿寒湖自然保護管 菅野康祐さん。
「阿寒国立公園と雌阿寒岳周辺の自然」と言うタイトルの講演。
まずは、環境省レンジャーというお立場から
国立公園とは何ぞや?という事を、自然公園法、公園計画等から
国立公園の目的や特別保護地区、第一種、第二種、第三種、普通地域・・・
というものを詳しくお話して下さいました。
そして「阿寒国立公園」
国立公園としては昭和9年指定。日本の国立公園でも早い時期の指定となっている。
千島火山帯の活動に寄って出来た、阿寒、摩周、屈斜路3つのカルデラ地形を基盤として
火山と森と湖が織りなす豊かな原始的景観を有する公園であると・・・
環境省の自然環境基礎調査から、雌阿寒周辺のアカエゾマツの純林が
他公園から見ても如何に広大なのかが解りました。
やっぱり宝物です。
阿寒の森林は公園景観の命である。この広大な美的財産は景観を愛する
多くの人々の手によって守られ、慈しまなければいけない・・・
ご紹介して下さった先人のこの言葉が大変心に残りました。
以前読んだ昭和初期、阿寒国立公園の指定の為に運動をしていた方の文献。
その当時ですら観光開発か?自然保護か?と書かれていた・・・
今回のお話で、改めて次世代に残すべきものを意識出来た気がします・・・
講師の自然保護管、菅野さんには、
お忙しい中、大変素晴らしいお話をして頂きありがとうございました。
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